実際に買付した価格と平均取得単価の価格が違うのはなぜですか?

Q

実際に買付した価格と平均取得単価の価格が違うのはなぜですか?

A

特定口座において買付した場合の取得単価は、既に保有している株式の取得金額と新たに買付した株式の取得金額をそのつど加重平均して計算されます。また、取得単価には、買付にかかった手数料も加味して計算されます。

■取得単価の計算方法(当日に保有証券がなかった場合)

一株あたりの取得単価=取得費(約定単価×株+手数料)÷株数

【動画マニュアルはこちら】

平均取得単価(基本編)

平均取得単価(応用編)

【取得単価の計算例】※手数料は一律プラン適用

・510円で2,000株買付した場合

約定単価:510円  株数:2,000株  手数料:440円(税込)

一株あたりの取得単価=(510円×2,000株+440円(税込))÷2,000株=510.22円

■取得単価の計算方法(同一銘柄を時期を分けて買付した場合)

一株あたりの取得単価=取得費(約定単価×株数+手数料)の合計÷取得株数の合計

​取得単価の計算方法(同一銘柄を時期を分けて売買かつ同日に売注文と買注文があった場合)

一株あたりの取得単価=取得費(約定単価×株数+手数料)の合計÷取得株数の合計

(​同一日に売注文と買注文があった場合は、買注文が先に行われたとして取得単価の計算が行われます。​)

計算の手順・計算式につきましては下記をご参照ください。

【取得単価の計算例】(同一日に売注文と買注文があった場合)※手数料は一律プラン適用

取得単価の計算順日付取引約定単価株数手数料(税込)保有株数
11/1買い1000円2,000株660円2,000株
11/5売り950円2,000株660円0株
11/5買い900円1,000株374円1,000株
11/9買い950円2,000株660円3,000株

➀11月1日の取得単価の計算例

(1,000円×2,000株+660円(税込))÷2,000株=1000.33円

➁11月5日の買注文時の取得単価の計算例(​同日中に売注文と買注文があった場合は、買いから先に計算されます​)

{(1,000円×2,000株+660円(税込))+(900円×1,000株+374円(税込))}÷3,000株=967.01円

➂11月5日の売注文時の取得単価の計算例

売却した場合の取得単価は変わりません。➁の取得単価の小数点以下を切り上げて計算します。(967.01円→968円)

➃11月9日の取得単価の計算例

{(968円×1,000株)+(950円×2,000株+660円(税込))}÷3,000株=956.22円→957円

※取得単価計算では、小数点以下を切上げすることにより支払い税額が軽減されます。

※信用取引においては、取得単価の計算は行わずに約定単価がそのまま取得単価になります。

(参考)信用取引とは

最終更新日:2024年6月7日

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