取引所が株式の売買を成立させる注文の順序について教えてください。(「価格優先の原則」と「時間優先の原則」)
取引所が株式の売買を成立させる注文の順序について教えてください。(「価格優先の原則」と「時間優先の原則」)
取引所で受け付けた注文は「価格優先の原則」と「時間優先の原則」により、注文の優先順位を公平に定めています。
「価格優先の原則」と「時間優先の原則」は、一般の投資者からの注文に対しても証券会社自身の注文に対しても平等に適用され、優先順位が高い注文から売買が成立することとしています。
■価格優先の原則
買い注文については値段の高い注文が値段の安い注文に優先し、
売り注文については値段の安い注文が値段の高い注文に優先するというルール。
■時間優先の原則
同じ値段の注文の場合、取引所が受け付けた時間が早い注文が遅い注文に優先するというルール。
具体例は以下の通りです。
〇〇銘柄100円の買い注文において、時間順で
Aさん1,000株、Bさん2,000株、Cさん1,000株と3つの注文があった場合、
早く注文を発注した順に優先されるため、Aさんの注文が優先となります。
ただし、同時注文(同時に受け付けたとみなされる注文)については、「時間優先の原則」は適用されません。
※同時注文※
・前場と後場の始値が決定するまでに受け付けた注文
(後場の始値決定時には、前場の注文も含めてそれまでに受け付けた注文はすべて同時注文とみなされます。)
・売買停止になり、その後再開した際の最初の値段を決定する時までに受け付けた注文
・午後立会終了時にストップ配分が行われる場合のストップ値段(ストップ高、ストップ安)での注文
同時注文では、その値段に発注している証券会社ごとに注文を合計し、注文数量の多い証券会社から少ない証券会社の順に最低売買単位ずつ割り当て、配分できなくなるまで繰り返します。
【関連FAQ】
▶「寄指(または引指)」で指定した指値値段と、対象銘柄の始値(または終値)が合致しているのに約定がつきませんでした。どうしてですか?
最終更新日:2023年5月18日